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2021年12月23日19時04分

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札幌高等裁判所、札幌地方裁判所合同庁舎=札幌市中央区




 同性婚が認められないのは、婚姻の自由を保障した憲法に違反するなどとして、北海道の同性カップル3組が国を相手取り、1人100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が23日、札幌高裁(大竹優子裁判長)であった。


 原告側は、婚姻の自由は同性間でも保障されるべきだと改めて主張。国側は、憲法上の婚姻は異性間が前提などと反論した。
 一審札幌地裁は3月、同性婚を認めないのは「法の下の平等」に違反するとし、全国で初めて違憲と判断。一方で「違憲状態を国が直ちに認識するのは容易ではなかった」として請求は棄却した。
 この日は帯広市の40代男性が意見陳述し、「異性間の婚姻と同じ生活をしているのに、法的には他人。札幌地裁で違憲判断がなされても、同性間の婚姻制度創設に向けた動きはない」と訴えた。