https://www.sankei.com/article/20211223-3LLLKAOCYBPVLKHAVENTFNAF2Y/
2021/12/23 21:29


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日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市

日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市、廃炉作業中)の原子炉容器や配管などに保有している1660トン超の冷却材ナトリウムのうち、計約77トンは既存設備で抜き取れないことが23日、機構への取材で分かった。機構は新たに機器を開発して抜き取る方針だが、一部は残留するという。

機構は、原子炉容器から抜き取れないナトリウムが1トン程度あると説明していたが、もんじゅ全体で抜き取れないナトリウムの総量が判明するのは初めて。

機構では、放射性物質を含む1次系ナトリウム約905トンのうち約50トンが、放射性物質を含まない2次系は約755トンのうち約27トンが、それぞれ既存設備では抜き取れないと試算した。

ナトリウムは空気や水に触れると激しく燃える性質があり、もんじゅでは平成7年に2次系配管から漏れて火災事故が起きた。