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毎日新聞 2021/12/24 20:36(最終更新 12/24 20:36) 409文字




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茨城県庁=水戸市で、仁瓶和弥撮影

 茨城県は24日、10月の水戸産業技術専門学院の入試で面接担当だった50代の男性職員が受験者1人の点数を不正操作していたと発表した。合否への影響はないとしているが、県は公文書偽造容疑での刑事告発を検討している。

 県労働政策課によると、職員は当該受験生の面接官。面接終了後、筆記試験の得点入力担当者に「上司も知っている」と偽って点数の操作を指示したという。12月に入り、入力担当者が「自分の責任にされるかもしれない」と内部告発した。



 県の調査に対し、男性職員は「面接と筆記の点数のバランスを取り、合否判定会議での説明を簡単に済ませたかった。受験生との面識はない」と説明しているという。

 不正の発覚を受けて県が過去2年間の県立職業訓練校の入試を調査したところ、同学院と土浦産業技術専門学院、産業技術短大の3校で計100人の採点ミスが発覚した。いずれも合否判定に影響はなかった。県は関係職員の処分を検討している。【駒木智一】