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2021年12月25日08時12分

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スーパーコンピューター「富岳」




 成長戦略の要としてイノベーション創出がうたわれ、「科学技術立国」の観点から、政府全体の科学技術振興費は過去最高の1兆3788億円に達した。
 基礎研究力の強化が課題となる中、文部科学省は科学技術・イノベーションを担う人材の育成・確保に262億円を計上。博士課程の学生や博士人材が研究に専念できるよう経済支援を拡充するほか、海外に比べて少ない女性研究者の育成に力を入れるなど多様化を図る。
 量子技術、人工知能(AI)、次世代半導体など国際競争の観点から重要な分野の研究開発も促進。量子コンピューターなどの研究プログラムに37億円、膨大な研究データをAIを使って利活用する基盤構築などに10億円を計上した。
 大型科学プロジェクトでは、月や火星を目指す国際宇宙探査(アルテミス計画)や、次期基幹ロケットH3の開発など宇宙・航空分野に1558億円。4期連続で計算速度ランキング世界一を維持しているスーパーコンピューター「富岳」の次世代に向けた先行調査研究に新規で4億円を充てた。