https://www.jiji.com/jc/article?k=2021122900547
2021年12月29日15時54分




 【北京時事】中国政府は29日、輸出管理の強化に関する初の白書を公表した。同国は昨年12月に国家安全保障に絡む製品や技術の輸出を規制する輸出管理法を施行しており、白書には人権や安保の問題で対中圧力を強める米国をけん制する狙いがあるとみられる。


 白書は輸出管理を「国際的な慣行」とした上で、同法の施行などを通じて輸出管理の現代化に取り組んだと強調。一方、今後も対外開放を続けるとして、外国企業の間にくすぶる懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。
 中国商務省は白書に関する声明を出し、米国を念頭に「一部の国は安保の概念を拡大して口実を作り、国家の力を使って正常な貿易や取引に干渉している」と批判。共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は、白書の発行は「米国の輸出管理措置の乱用に対する断固たる拒否」を意味すると解説した。