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毎日新聞 2021/12/30 16:00(最終更新 12/30 16:07) 有料記事 1322文字




 財政健全化を重視する岸田文雄首相と、積極財政の旗を振る自民党の高市早苗政調会長との対立が激化している。党内にそれぞれの直轄機関を置いて主導権の確保を図り、路線対立が2022年夏の参院選の公約策定作業に影響する可能性も出ている。

 首相は21年12月7日、党本部で開かれた「財政健全化推進本部」(健全化本部、額賀福志郎本部長)の役員会初会合に出席し、「財政は国の信用の礎だ。足元の新型コロナウイルス対策と中長期的に財政健全化を考えることは決して矛盾しない」と強調した。

 政府は近く、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)黒字化目標の検証作業に着手するため、首相は…

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