https://www.sankei.com/article/20220102-S5H6IYAFDBMJFP6DBBV6UASLIA/
2022/1/2 06:00


https://www.sankei.com/resizer/rPERdWt8WhBlzKPDIIvi-IVOp_E=/0x1200/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/VTKNRW26IVKPTIF6JAR3AFS33E.jpg
浜辺美波 撮影・桐山弘太

10年に一度の「吸収」の年なのだそうだ。占いの鑑定結果だ。出演したテレビ番組で手相を見てもらった。それならば−。

「新しいことに挑戦して、さまざまなことを吸収する年にしたいな」

ここ2年は、正月映画の主演女優として新年を迎えていた。だが、今年は主演の正月映画がない。その代わり連続ドラマの主演女優という新しい形で、新しい年のスタートを切る。

「ドラマの主演として1年の始まりを迎えると、すごく気合が入る」

相変わらずのきまじめな口調で、しかし楽しそうに張り切ってみせる。

そのドラマは、17日から始まる「ドクターホワイト」(月曜後10・0、カンテレ・フジテレビ系)だ。記憶を失っているが、天才的な診断能力で現役医師の誤診を正す謎の女性、白夜(びゃくや)を演じる。

共演経験のある柄本佑(たすく)が一緒なのが心強い。「いらっしゃるだけで現場が明るくなる」からだ。

一方、映画は、春に出演作の「やがて海へと届く」(中川龍太郎監督)が公開される。岸井ゆきのが演じる主人公の親友を演じる。これまで主演したような娯楽大作とは、おもむきが異なる。

「私はこういう、いかにも映画っぽい色合いの作品に出演したことがなかった。20代は多彩な作品に出演したい。その後の選択肢が広がるはず」。これも新しい挑戦なのだ。

また、ヒロインを務めて来年3月に公開予定の話題作「シン・仮面ライダー」(庵野秀明監督、脚本)の撮影も順調に進んでいる。

ところで、その占い。吸収したものが花開くのは、令和7年まで待たなくてはならないのだという。ちょっと先だ。

「でも、例えば、つらいことがあっても、吸収中で前進してるからこその向かい風だと思えそう。ことしも休むことなく、たくさんの経験を積みたいです」(石井健)



はまべ・みなみ 平成12年生まれ、石川県出身。23年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞受賞。30年、映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(29年)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞。映画はほかに「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」(令和3年)、「約束のネバーランド」(2年)、「思い、思われ、ふり、ふられ」(同)、「屍人荘(しじんそう)の殺人」(元年)など多数。