https://www.jiji.com/jc/article?k=2022010701115
2022年01月07日20時53分




 香川県信用組合(高松市)は7日、本店営業部の副長だった男性職員(39)が顧客から預かった本人確認書類を悪用し、同信組から約8500万円を詐取していたと発表した。不正な借り入れは総額約2億6000万円に上るという。
 同信組によると、元職員は2011〜21年、無断で顧客31人の普通預金口座を開設。顧客名義で同信組の消費者ローンを使い、借り入れを繰り返していた。
 別の職員が21年11月、顧客の口座への不可解な入金に気付き、内部調査を開始。元職員は同12月、聞き取り調査で不正を認めた翌日に死亡した。だまし取った金はパチンコや飲食費などに充てていたという。
 同信組は再発防止のため第三者委員会を立ち上げ、コンプライアンス(法令順守)体制の強化を図る。