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2022年01月09日07時09分

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太子城駅で到着客のPCR検査陰性証明書を確認する係員ら=2021年12月20日、中国・河北省張家口




 【北京時事】中国の首都・北京を中心に2月4日に開幕する北京冬季五輪まで1カ月を切る中、中国国内では新型コロナウイルスの感染が相次ぎ、緊張が高まっている。一方、対立が深まる米国などは政府高官を北京に送らない「外交ボイコット」を表明。習近平指導部は至上命令とする大会成功に向け、「障害」除去に躍起だ。
 競技は北京市中心部、市郊外の延慶区、隣接する河北省張家口市の3地区で行われる。昨年12月20日、北京から高速鉄道で約1時間の距離にある張家口会場最寄りの太子城駅では、白い防護服姿の係員や警察官が乗客のPCR検査陰性証明書を確認する厳戒態勢を敷いていた。
 習国家主席は今月4日、北京市の会場などの準備状況を視察。「五輪の盛会を世界にささげる自信や能力が完全にある」と強調し、コロナ対策が「最大の試練だ」と檄(げき)を飛ばした。
 北京五輪は外部と接触を遮断する「バブル方式」を昨夏の東京五輪より厳格化し、選手らはバブル内から一切出られない。バブル内の集団感染が懸念されており、北京冬季五輪組織委員会の韓子栄事務局長は昨年12月の記者会見で「(感染者が)一定数出現する確率は高い」と予想。訪中前にワクチンの追加接種を受けるよう訴えた。
 中国当局は自国のコロナ対策の優位性をアピールしようと国内観客の動員を目指すが、開幕まで1カ月を切ってもチケットは販売されていない。習氏は「現場での試合観戦は大幅に制限される」との見通しを語った。張家口のスキージャンプ台の建設担当者は「お客さんが入ることを望んでいる」と語ったが、不透明感が漂う。
 中国では2020年1月にロックダウン(都市封鎖)された湖北省武漢市以来の規模で感染者が増え、変異株「オミクロン株」も確認された。中国政府は一人でも感染者が出れば封じ込めを徹底する「ゼロコロナ」政策を堅持。1300万人都市の陝西省西安市は昨年12月から事実上のロックダウンに入った。今年の春節(旧正月)は五輪開幕直前の2月1日で、北京市政府は春節連休の里帰りを控えるよう市民に呼び掛けている。
 一方、バイデン米政権は新疆ウイグル自治区の人権弾圧などを理由に「外交ボイコット」を表明。英国などの同盟国も続き、中国にとってはコロナ禍に加え「内憂外患」の様相を呈している。
 これに対し中国政府は「簡素」「安全」な大会運営を理由に大規模な「五輪外交」を行わない姿勢を示し、外交ボイコットに予防線を張ってきた。ロシアのプーチン大統領ら一部友好国首脳の出席を誇示し、米側陣営の異論をかき消す構えだ。北京五輪組織委の厳家蓉報道官は5日の記者会見で「わずかな雑音は北京五輪・パラリンピックの開催成功をいささかも阻めない」と言い切った。