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毎日新聞 2022/1/12 16:28(最終更新 1/12 17:38) 886文字




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盗まれたトラック=劇団こぐま座提供

 千葉県松戸市のぬいぐるみ人形劇団「劇団こぐま座」から盗まれたトラックを保管したとして、茨城県警鉾田署は12日、外国籍の男2人を盗品等保管容疑で逮捕したと発表した。通行人が車体に「こぐま座」と書かれたトラックを見つけ、同署に通報したという。

 逮捕されたのはいずれも中古車販売業で、ナイジェリア国籍のオドエメナム・ヌケマコラム(48)=水戸市姫子1=と、ウガンダ国籍のカリッド・アリ(45)=千葉市花見川区花見川=の両容疑者。



 逮捕容疑は11日午前10時45分ごろ、鉾田市安塚の中古車販売会社の敷地内で、盗品と知りながら3トントラック(時価約200万円相当)を保管したとしている。同署は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 同署などによると、トラックには劇で使う着ぐるみや機材が積まれており、9日夕方に松戸市六実の劇団事務所に隣接する駐車場から無くなっているのを、劇団職員が発見していた。



 翌10日、鉾田市内の50代女性が、容疑者らの経営する中古車販売会社付近でトラックを目撃。その後、報道で盗難被害を知り、11日に同署に通報したという。同署は盗まれた経緯についても調べている。

トラックの修理代、いくらかかるのか
 「盗まれるとは夢にも思わなかったが、多くの方がSNSなどで拡散してくれたことが早期の発見につながった」。トラック発見の一報に、劇団こぐま座の山本重男代表は胸をなで下ろした。



 こぐま座は1969年創立。等身大の人形劇が人気を呼び、全国各地の保育園や幼稚園などで巡業を続けてきた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大以降は公演数が例年の2〜3割にまで激減。トラックには着ぐるみ約10体のほか、人気演目の「三びきのこぶた」などに使う舞台背景や音響装置も積まれており、盗難は更なる痛手だった。



 山本代表は警察から、発見されたトラックの荷台から着ぐるみなどが見つかったもののエンジンは動かず、車体のロゴも一部消されていると連絡を受けたという。「お客さんもようやく戻り始め、春以降の公演に期待を持っていた。修理にどれくらいの費用がかかるのか」と頭を抱える。【宮崎隆】