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毎日新聞 2022/1/14 15:04(最終更新 1/14 15:30) 有料記事 1722文字




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2021年衆院選の党首討論会で発言する社民党の福島瑞穂党首=東京都千代田区の日本記者クラブで2021年10月18日午後1時12分、佐々木順一撮影

 社民党は14日、任期満了に伴う党首選を告示し、福島瑞穂党首(66)の無投票再選が決まった。2020年に事実上党が分裂するなど党勢は衰退。公職選挙法上の「政党要件」を失う可能性が現実味を帯び、今夏の参院選で政党要件の維持に必要な「全体の2%以上」の得票を目指す。党の顔として党勢回復を果たせなかった福島氏への不満もくすぶる中、旧社会党からほぼ1世紀にも及ぶ伝統政党は、存続をかけて本当の正念場を迎える。

 「社民党は国政政党として絶対に必要だ。多くの人を切り捨てる今の政治を変えたい。愛する社民党のために、先頭に立って頑張りたい」。党首選出馬を表明した12日の記者会見で、福島氏はこう強調した。所属する神奈川県連と党員200人以上の推薦を得たという。党首の任期は2年。

 悲壮感さえ漂う福島氏の訴えは、党が事実上存続できるかが、半年後の参院選にかかっているからだ。



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