https://www.sankei.com/article/20220114-USSQE6XJEVKOLPK2IMI2HGI7O4/
2022/1/14 21:32


静岡県は14日、未着工が続くリニア中央新幹線静岡工区をめぐって国土交通省の有識者会議が昨年12月にまとめた中間報告について「(報告書の基になったJR東海の)調査が不十分で、推測の域を出ない報告書になっている」などと指摘する意見書を、国交省に提出した。県の専門部会メンバーの意見をまとめた。

国交省が、工事の水資源への影響に関して同省有識者会議と県専門部会のメンバーで意見交換したいとして昨年12月、県に中間報告への意見の提出を求めていた。

意見書は、トンネル掘削工事で流出する湧水の全量を大井川に戻すことについて、中間報告では具体的な戻し方が示されていないと批判。JR東海が工事前に行う水量や水質のモニタリングについても手順が不明だとして「体制や組織を示すべきだ」と求めた。

県は報告内容について、専門部会で検討を続けるとしている。