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2022/1/15 00:28


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北朝鮮の国防科学院が行った極超音速ミサイルの発射実験=11日(朝鮮中央通信=共同)

韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が北西部平安北道(ピョンアンプクト)・義州(ウィジュ)から北東に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体2発を発射したと発表した。約430キロ飛行し、最高高度は約36キロだった。防衛省は日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したとみて情報収集を進めている。北朝鮮のミサイル発射は5日と11日に続き今年3回目。

岸信夫防衛相は14日、「国連安全保障理事会決議に違反するもので強く非難する」と記者団に述べた。日本政府は通常軌道なら約400キロ飛行、最高高度は約50キロだったとした。

韓国メディアによると、ミサイルの最高速度はマッハ6(音速の6倍)程度に達したが、極超音速ミサイルには該当しないと韓国軍はみている。米インド太平洋軍も発射されたのは弾道ミサイルとの認識を示した。

北朝鮮外務省は発射に先立ち14日、米国が対北朝鮮制裁を強化したことに反発する報道官談話を発表。「米国が敵対的姿勢をとり続けるなら、一層強力かつはっきりと反応せざるをえない」とし、さらなるミサイル発射を示唆していた。

北朝鮮は5日と11日に迎撃が難しい極超音速ミサイルの発射実験を行ったと主張。11日には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が約1年10カ月ぶりに現場を視察した。相次ぐミサイル発射を受け、米政府は12日、北朝鮮で兵器開発を担当する国防科学院の傘下組織の関係者ら計7人を米独自の制裁対象に追加したと発表していた。(市岡豊大、ソウル 時吉達也)