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2022-01-16 04:20

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ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

ほとんどの物事は「なんとなく」
物事にはすべて「理由」があると思い込んでいる人がいます。

あなたがふらっと飲食店に入ったとしましょう。そこで突然、「なぜ、この店を選んだんですか?」と聞かれても、「いや、なんとなく……」となると思います。今日、着ている服もなんとなく選んだでしょうし、好きになった人ですらなんとなくの可能性もあります。

世の中には、「なんとなく」という明確な理由がないもので溢れかえっているんですよね。

しかし、あなたの周りに、「すぐに理由を聞く人」っていませんか?

そういう行為は、少し残念な部分があると思うので、それについて見ていきましょう。

「本音」と「建前」
就職するときは「面接」という行為があります。

ここでは、「なぜこの会社を選んだのか?」「なぜその大学に入ったのか?」など、理由をたくさん聞かれます。そのときは、「明確な理由」や「納得できる意図」を話すと思います。

でも、たぶん「後付けで考えていること」がほとんどではないでしょうか。

本当に本音だけで話したら、「まあ、なんとなくですけど、強いて言えば、給料がいいからですかね」というような答えになると思います。でも、それって社会では通用しないんですよね。なぜなら、社会は「建前」と「嘘」で回っているからです。

「いやぁ、御社の商品は素晴らしいですね!」と、思ってもいないようなことを言うことで仕事を円滑に回さなくてはいけません。

いちいち本音を話していたら、何もスムーズに進まないからです。

「曖昧な理由」を察しよう
うまくいっているときは、それでいいのですが、厄介なのは、「うまくいかないとき」です。

会社を辞めるとき、「なぜ辞めるんだ!」と問い詰められることがあるでしょう。

あるいは、恋人から振られたとき、「何がいけなかったの?」と確認したくもなるでしょう。

でも、ここに「明確な理由」ってないことが多いんですよね。中には、ハッキリとした「パワハラ」があったのかもしれませんが、大体は「いろんなことが積み重なった」という曖昧な理由です。

それをお互い様だと思っておかないと、「なぜ面接で落としたんですか!」「なんで私が振られないといけないの!」と、クレーマーやストーカーになってしまうのです。そうなってしまうと、誰も得しないですよね。

そもそも、察しが悪いから仕事やプライベートがうまくいかないのです。相手の立場で少し考えてみて「気づく」「察する」ということが、社会では必要です。そのスキルを磨かないから、いつまでたっても「理由は何?」と確認ばかりしているんです。

ということで、相手に理由を聞きたくなったときは、いったん我慢して「自分で考える」ということをやってみましょう。それを積み重ねることで、察しのいい、ものわかりのいい人になれると思いますよ。
ひろゆき