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2022年01月17日07時30分

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大学入学共通テスト初日に臨む受験生=15日、東京都文京区の東京大




 大学入学共通テストは、今年4月以降に新しい学習指導要領で学ぶ高校1年が受験する2025年1月から、新教科「情報」が加わり、7教科21科目に再編される。2日間の日程は変わらないが、各日の試験終了が10分遅くなる見通しだ。


 情報の新設は、プログラミングやデータ活用などを学ぶ「情報I」が高校で必修科目となることを受けた。理科が一つの時間帯となり、情報は2日目の最後に60分の試験時間が設定される予定。
 25年に限り、浪人生向けの問題も用意される。国立大の入試は情報が必須となる見通しで、国立大学協会が1月の総会で正式決定するという。
 このほか、「国語」の問題が増え、試験時間は10分延びて90分となる。数学は、試験時間が70分の「数学II、B、C」を新設し、専門高校向けの「簿記・会計」と「情報関係基礎」は廃止される。
 共通テストは、大学入試改革の一環として導入が決まった。文部科学省は当初、記述式問題の導入や、「話す」「書く」を含めた英語4技能を測定するため英語民間試験を活用する予定だった。しかし、経済的格差で不公平が生じるなどの批判を受け断念。今後は、各大学の個別入試でこうした出題を促す方針を決めている。