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毎日新聞 2022/1/17 17:32(最終更新 1/17 17:36) 473文字




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記者会見で無罪を訴える籠池泰典被告(右)と弁護人の南出喜久治弁護士=大阪市北区で2022年1月17日午後2時25分、山本康介撮影

 学校法人「森友学園」(大阪市)を巡る補助金詐取事件で詐欺などの罪に問われ、1審で有罪判決を受けた学園前理事長の籠池泰典(68)と妻諄子(じゅんこ)(65)の両被告の控訴審が17日、大阪高裁(西田真基裁判長)で結審した。被告側は改めて無罪を主張。判決は4月18日に言い渡される。

 1審の大阪地裁判決(2020年2月)は籠池被告に懲役5年、諄子被告は一部を無罪として同3年・執行猶予5年を言い渡した。籠池被告が国や大阪府・市の補助金をだまし取る意図があったかや、諄子被告の関与の有無が争点になっている。



 籠池被告は結審後に大阪市内で記者会見し、「こちらが求めた証拠が採用されず、結審させられた。言語道断だ」と訴えた。

 1審判決によると、両被告は大阪府豊中市の国有地で開校を目指していた小学校建設を巡り、17年2月までに国の補助金約5600万円を詐取。籠池被告は11〜16年度、運営していた幼稚園の障害児数などを偽って府・市の補助金計約1億2000万円もだまし取るなどした。府・市の補助金は、諄子被告の共謀は認められないとして無罪にした。【山本康介】