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毎日新聞 2022/1/21 17:00(最終更新 1/21 17:00) 596文字




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内閣府が入る中央合同庁舎8号館=東京都千代田区で2021年1月19日、赤間清広撮影

 内閣府は21日、外交に関する世論調査の結果を発表した。今年で国交正常化50周年を迎える日中関係について「良好だと思う」「まあ良好だと思う」と答えたのは14・5%で、2020年10月の前回調査から2・6ポイント減少した。中国に「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」との回答も1・4ポイント減の20・6%にとどまった。

 日中間は、沖縄県尖閣諸島周辺で相次ぐ中国公船の領海侵入や、新疆ウイグル自治区や香港の人権問題などで関係が悪化しており、結果に反映されたとみられる。一方、中国との関係発展が「重要だと思う」「まあ重要だと思う」と答えたのは78・7%(前回比0・5ポイント増)だった。



 「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」との回答は、韓国が37%(同2・1ポイント増)、ロシアが13・1%(同0・5ポイント減)。唯一の同盟国で安全保障、防衛分野などで関係を深める米国は88・5%(同4・5ポイント増)で過去最高となった。

 北朝鮮に対する関心事項(複数回答可)は、拉致問題が3・5ポイント減の79・8%だった一方、ミサイル問題は4・6ポイント増の77・8%だった。調査実施前に北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射したことも影響したとみられる。



 調査は昨年9月30日〜11月7日、全国の18歳以上の男女3000人を対象に郵送方式で実施。回収率は56・7%だった。【佐藤慶】