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毎日新聞 2022/1/21 18:02(最終更新 1/21 19:01) 454文字




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東京都世田谷区が抗原検査キットを無料配布した場所に並ぶ人たち=同区立二子玉川公園で2022年1月21日午前10時25分、加藤昌平撮影

 東京都世田谷区は21日、自宅で新型コロナウイルスの抗原検査を行える簡易キットの無料配布を区内2カ所で始めた。コロナ再拡大の影響で、配布場所では朝から長蛇の列ができ、職員が整理券を配るなどして対応に追われた。

 2カ所のうち二子玉川公園では、配布を始めた午前10時時点で約150人が列をなした。区によると、当初の想定を上回る人数が集まったため、キットの受け渡し手続きを簡略化するなどして対応したという。もう一つの烏山区民センター前ひろばでも配布開始時点で50人以上が集まっており、職員が行列の整理に追われた。



 二子玉川公園で先頭で並んだ平井克幸さん(65)は配布開始の約3時間前に着いたといい、「日常生活に不安があり、混雑する時間帯に外出しての買い物はしないようにしているし、電車にも乗らないようにしている。(体調が悪くなった場合に備え)手元にキットを置いておきたかった」と話した。

 配布初日の状況を受け、保坂展人区長は「混乱や長時間待ちが発生しないよう、配布方法を改良していきたい」と話している。【加藤昌平】