https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/01/22/kiji/20220122s00042000208000c.html
[ 2022年1月22日 05:30 ]

https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/01/21/jpeg/20220122s00042000207000p_thum.jpg
尾身茂会長
Photo By スポニチ

 平井伸治全国知事会長(鳥取県知事)は21日、政府の新型コロナウイルス対策を議論する基本的対処方針分科会の尾身茂会長から、オミクロン株に関する「人流抑制ではなく人数制限」との発言について「ご迷惑を掛けた」と陳謝されたことを明らかにした。知事会の会合後、記者団に述べた。

 平井氏が20日夜に電話で「(発言の真意を)対外的にきちんと説明してほしい」と求めた際のやりとり。尾身氏は「説明の機会が必要だ」との認識も示したという。

 平井氏は取材に対し「何人かの知事が困っていた。市町村長や地方議員からも同じような声があった」と説明した。

 平井氏は20日、尾身氏の発言について「会食の人数制限さえしっかりすれば出歩いてもいいという趣旨に聞こえる」と指摘し、国民の感染対策が緩みかねないと懸念を示していた。

 知事会は21日の会合で、新型コロナ対策の基本的対処方針について、オミクロン株の特性を踏まえた内容に見直すよう求める政府への要請文書を取りまとめた。

 会合では、黒岩祐治神奈川県知事が尾身氏の発言に理解を示し「基本的対処方針がオミクロン株対応になっていないことが問題だ」と指摘。西脇隆俊京都府知事も「オミクロン株の特性に合わせた行動制限にしないと、過度な私権制限につながる場合もある」と述べた。