https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012500227
2022年01月25日12時13分




 地元アイドルグループのライブが開かれていた徳島市内の雑居ビルに火を付けたとして、現住建造物等放火や殺人未遂などの罪に問われた無職岡田茂被告(39)の裁判員裁判の判決が25日、徳島地裁であり、藤原美弥子裁判長は懲役11年(求刑懲役12年)を言い渡した。


 岡田被告は起訴内容を認めていた。藤原裁判長は「相応に計画的で犯意も強固だ」と言及。グループメンバーに交際相手がいると知ったことや、所属事務所から出入り禁止とされたことを不満とし、このメンバーの卒業ライブを中止に追い込もうとしたと指摘し、「身勝手、短絡的な動機に酌量の余地はない。社会に与えた不安感など影響も軽視できない」と非難した。
 判決によると、岡田被告は2021年3月、徳島市仲之町のビルに放火し4階にいた74人を殺害しようと考え、3階のエレベーターホールでガソリンをまいて火を付けた。
 ビル4階では当時、ライブが開かれていたが、メンバーや観客らは避難し無事だった。