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毎日新聞 2022/1/25 12:27(最終更新 1/25 12:27) 480文字




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北京冬季五輪に政府高官の派遣を見送る方針を記者会見で表明する松野博一官房長官=首相官邸で2021年12月24日午前11時36分、竹内幹撮影

 松野博一官房長官は25日午前の記者会見で、21日に行われた日米首脳テレビ協議の内容について、中国政府から22日に「申し入れ」があり「我が国の立場をしっかりと伝えた」と強調した。

 中国外務省は日米首脳が香港や新疆ウイグル自治区での人権問題に対する深刻な懸念を共有し、尖閣諸島(沖縄県)への日米安全保障条約第5条適用を再確認したことなどについて「内政に乱暴に干渉した。強烈な不満と断固たる反対を表明する」と表明しており、こうした不満を伝えたものとみられる。



 松野氏は会見で「外交上のやりとりの詳細は控える」としたが、中国に対して「米国をはじめとする同志国とも緊密に連携しながら、主張すべきは主張する」と述べた上で、「共通の課題については協力し、本年が日中国交正常化50周年であることも念頭に、建設的かつ安定的な関係の構築を目指していきたい」と述べた。

 また、松野氏は会見で、25日に事実上スタートした春闘について「ここ数年、低下する賃上げ水準を一気に反転させ、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げを実現していただくことを期待する」と述べた。【畠山嵩、遠藤修平】