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毎日新聞 2022/1/27 13:57(最終更新 1/27 13:57) 538文字




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浜松市行政区再編を巡る北区協議会を対象にした住民説明会であいさつする山名裕副市長=浜松市北区細江町気賀の区役所で2022年1月26日、福沢光一撮影

 静岡県浜松市の行政区再編内定案について、市と市議会は26日、北区の住民でつくる北区協議会を対象にした住民説明会を北区役所(細江町気賀)で開いた。現7区を3区に削減する再編内定案で北区役所は廃止され、浜北区役所に統合される。このため、住民から不満や質問が相次いで、他区での説明会と異なり、時間が延長された。

 住民からの意見は区役所の利便性に集中した。「浜北区役所まで車で1時間以上もかかる。運転できない交通弱者はもっと大変だ」「旧三ケ日町から浜北区役所まで、運行本数が少ない天竜浜名湖線で西鹿島駅を経由し、遠州鉄道に乗り換えて浜北駅まで行かねばならない」「区役所が遠くなるのは浜松市から置いていかれる寂しさを感じる。新浜松市合併時の『全市民に同じサービスを』の理念はどこにいったのか」などの意見が出た。



 これに対し、山名裕副市長は「(今回の内定案は)交通網に課題がある」と浜北区役所までの交通の便の悪さを認め、「北区役所が行政センターになってもサービスは変わらず、ご不便をかけない」と理解を求めた。

 このほか、住民からは「サービスは低下しないというが、行政センターになっても住民サービスが変わらないことを説明するもっと細かい資料を用意してほしい」という要望が出た。【福沢光一】