https://mainichi.jp/articles/20220205/k00/00m/040/079000c

毎日新聞 2022/2/5 12:36(最終更新 2/5 12:36) 649文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/02/05/20220205k0000m040100000p/9.jpg
羽田美智子さん=京都市左京区で2018年5月15日、川平愛撮影

 食糧支援を通じて生活困窮世帯の孤立を防ごうと、「子どもフードパントリー茨城(こどぱん)」(水戸市)が1月、設立された。新型コロナウイルスの感染拡大などで子ども食堂の自粛などが広がる中、よりきめ細やかな支援を目指す。活動の第1弾として19日〜3月13日に県下一斉で無料の食材配布会を実施する予定で、食材の寄付や支援を呼びかけている。

「幸せの輪広げたい」
 こどぱんは、従来食糧支援を行ってきた個人や団体が参加。食料配布などを基本に、支援を実施していく。メンバーで、子ども食堂などを手掛ける「つくば子ども支援ネット」(つくば市)の山内ゆかり代表は「フードバンクよりも利用者に近い活動をしていく」と説明する。



 こどぱんによると、近年「フードバンク」や「フードドライブ」などの生活困窮世帯に対する食糧支援活動が広がってきた一方で、カバーしきれない地域も発生。連携で支援漏れを防ぎながら、各参加者が、地域の実情に合わせた支援を実施していく狙いがある。

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/02/05/20220205ddlk08040483000p/9.jpg
「子どもフードパントリー茨城」にの意義を訴える、メンバーで女優の羽田美智子さん(中央)=水戸市の県庁記者室で2022年1月28日午後2時47分、野呂賢治撮影

 19日からは食料配布の第1弾を実施する計画。こどぱんの古山均世話人代表は「進学や進級に伴う支出が増えるこの時期こそ食材が必要」と話す。常総市出身で、こどぱんメンバーに名を連ねる女優の羽田美智子さんは「子どもの貧困は放っておけない問題。支援の輪を広げることで、集まった食材を無駄なく配布でき、ボランティア同士の絆もできる。この活動で幸せの輪が広がっていくと信じている」と話した。

 問い合わせは、こどばん事務局まで。【野呂賢治】