近年ではソーシャルメディアを活用するなどして「開かれた王室」を実践し、新型コロナウイルスの感染拡大で社会に不安が広がるなかで、医療従事者やボランティアとオンラインで対話したり、テレビ演説で連帯を呼びかけたりするなど国民に寄り添う姿勢を示してきました。

ただ、去年の世論調査では君主制を「維持すべき」と答えたのは、65歳以上で81%を占めた一方、18歳から24歳では31%にとどまり、世代間で王室に対する意識の違いが鮮明となっています。

歴史が専門のバッキンガム大学のジェーン・リドリー教授は「女王はイギリスの人にとって祖母のような重要な存在だが、今後伝統を保ちながら、新たな時代の王室として、国民からの支持を維持できるのかが大きな課題だ」と指摘しています。