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2022年02月06日12時28分

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ウクライナ国境に近いベラルーシ南東部に集結する軍部隊(マクサー・テクノロジーズが4日公開した衛星画像)(AFP時事)

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【図解】キエフ

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米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長=2021年9月、ワシントン(EPA時事)

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ヘインズ米国家情報長官=2021年4月、ワシントン(AFP時事)




 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は5日、米軍や情報機関の分析として、ロシアがウクライナに侵攻した場合、首都キエフは2日以内に制圧され、市民最大5万人が死傷する可能性があると報じた。避難民も最大500万人に上ると予想され、深刻な人道危機が生じるのは避けられないとみられる。


 ロシア軍は着々とウクライナ国境地帯の部隊を増強している。関係者によると、2週間前は60個大隊戦術群が配置されていたが、4日時点でその数は83個に増加。補給や医療支援部隊数万人も待機しており、総兵力は10万〜13万人に上るとみられる。
 ただ、これは大規模侵攻に必要となる兵力の7割程度にすぎないとされる。大掛かりな侵攻作戦に十分な態勢が整うのは2月中旬とみられている。
 ロシアは侵攻の意図を繰り返し否定しているが、外交解決の余地は狭まっていると米軍などは分析。こうした情報に接した欧州の政府関係者は、ロシアが昨年春にもウクライナ国境に部隊を集結させたことに触れ、「戦闘部隊を2度も他国の国境付近に配置し、何もしないということは考えにくい」と指摘する。