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毎日新聞 2022/2/6 16:40(最終更新 2/6 16:41) 有料記事 1172文字




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環境政党「ヨーロッパエコロジー・緑の党」のヤニック・ジャド氏=仏北部リールで2022年2月1日、AP

 フランス大統領選(第1回投票4月10日)に向けた世論調査で、環境政党「ヨーロッパエコロジー・緑の党」のヤニック・ジャド候補(54)の支持率が低迷している。フランスでは環境問題への意識が高く、緑の党の個別の政策は好感を持たれている。だが、それが支持率に結びつかないのはなぜか。理由を探った。

 「あなたは『気候変動で何もしなかった大統領』として名を残すでしょう」

 仏東部ストラスブールの欧州議会で1月19日、欧州議員のジャド氏はマクロン大統領を批判した。フランスは2022年上半期の欧州連合(EU)議長国で、マクロン氏はこの日、フランスの主要政策について演説した。

 フランスで気候変動や環境保護への有権者の関心は高く、仏紙ルモンドの世論調査では、環境問題は有権者が大統領選で重視するテーマのうち新型コロナウイルス対策などに次いで4番目だ。緑の党が主要政策に掲げる週末の狩猟禁止などの動物愛護政策や、オーガニック製品の免税なども、世論調査で高い支持を得ている。

 ジャド氏は21年9月、仏環境政党の予備選で大統領選の候補…

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