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毎日新聞 2022/2/7 17:00(最終更新 2/7 18:06) 469文字




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衆院予算委員会で立憲民主党の小川淳也政調会長の質問に答える後藤茂之厚生労働相=国会内で2022年2月7日午前11時39分、竹内幹撮影

 後藤茂之厚生労働相は7日の衆院予算委員会で、政府が大量の在庫を抱える布マスク「アベノマスク」を使い捨ての雑巾や野菜の苗床として活用したりするのは適切かと問われ、「有用とは少し違うと思う」とためらいがちに答えた。

 立憲民主党の小川淳也政調会長への答弁。小川氏は雑巾や野菜の苗床、赤ちゃんに保冷剤を当てる際の当て布などインターネットで紹介されている「活用法」をパネルで提示し、「こういう用途のために税金でマスクを調達し、配送するのは適切なのか」と質問。後藤氏は「本来の目的を踏まえれば、マスクとしての活用を優先すべきだ」と転用に慎重な姿勢を示した。



 ただ、布マスクは目が粗く、不織布マスクに比べて感染防止効果が劣るとされている。小川氏が「厚労省は不織布マスクを推奨し、布製は推奨していないのではないか」と指摘すると、後藤氏は「不織布マスクの内側に当ててもらえば着用が心地よくなるなど、いろいろな工夫はあると思う」と理解を求めた。

 政府はアベノマスクの約8000万枚の在庫について、3月上旬以降、希望した個人や団体に無償で配布する。【青木純】