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2022/2/7 21:24


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気象庁で開かれた、南海トラフ地震に関する有識者検討会=7日午後

気象庁は7日、南海トラフ沿いの地震に関する定例の有識者検討会を開いた。日向灘で1月22日に発生したマグニチュード(M)6・6の地震と巨大地震との関連について、検討会の平田直会長(東京大名誉教授)は「規模が小さく発生する仕組みも違う。影響は小さい」との見解を示した。

気象庁によると、検討会は「大規模地震発生の可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」と評価。日向灘の地震は震源の深さが45キロで、フィリピン海プレートの内部で発生していることから、ユーラシアプレート(大陸側)とフィリピン海プレートの状態に「特段の変化を示すものではない」とした。

南海トラフ巨大地震は、二つのプレートの境界で発生すると考えられている。想定震源域では平常時から大規模地震発生の可能性が高いとされ、平田会長は「地震がいつ発生しても大丈夫なように準備してほしい」と呼び掛けた。