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2022/2/8 09:55


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会談する米国のバイデン大統領(右)とドイツのショルツ首相=7日、ホワイトハウス(AP)

【ワシントン=大内清】米国のバイデン大統領とドイツのショルツ首相は7日、ホワイトハウスで会談し、ロシアによる侵攻の懸念が強まるウクライナ情勢などを協議した。バイデン氏は会談後の記者会見で、ロシアが侵攻に踏み切った場合、対露制裁の一環として露産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム2」は「終わらせる」と述べた。

ショルツ氏はノルドストリーム2について明言を避けつつ、制裁では「米国と完全に一致した行動をとる」と述べ、両国の結束を強調した。

ホワイトハウスによると両首脳は、ウクライナが自国の主権と領土的一体性を守るのを支援することを確認し、ロシアが欧州向けの天然ガス輸出を駆け引きの武器として利用するのを阻止することで一致した。

会談後の会見でバイデン氏は、外交を通じたウクライナ情勢の緊張緩和を目指す立場に変わりはないとする一方で、ロシアが実際にウクライナへ侵攻すれば「巨大な代償を払うことになる」と警告。エネルギー面で対露依存度が高いドイツが制裁に消極的だとの不満が米国で強まっていることを念頭に、「ドイツは頼りになる同盟国だ」とも語った。