https://www.sankei.com/article/20220208-JROQ6USC7BORNE7OXIVSJEQXMI/
2022/2/8 21:27



北海道開発局の非正規職員だった旭川市の女性(34)が、懇親会で上司からセクハラ発言をされ精神的苦痛を受けたなどとして、国に220万円の損害賠償を求めた訴訟で、旭川地裁は8日、セクハラがあったと認定し、国に22万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

剣持亮裁判長は判決理由で、発言の一部を否認する上司の供述は他の同僚の証言と食い違う部分があるが、女性の供述は当初から一貫しており信用できると指摘。上司の発言は「女性の性的な経験について質問し、その反応を見るなどして、性的なからかいの対象とするもの」だと非難した。一方、セクハラはこの懇親会のときだけで、身体的な接触もなかったとした。

判決などによると、女性は平成29年4月から北海道開発局旭川開発建設部に勤務。同6月に市内の飲食店で開かれた懇親会で、上司の男性から性的な発言でからかわれた。懇親会後にうつ状態と診断され、出勤できないまま退職した。