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2022年02月09日05時52分




 【ロンドン時事】サッカーの元フランス代表で、英イングランド・プレミアリーグのウェストハムに所属するクル・ズマ選手が飼い猫を虐待する動画が流出した。ズマ選手は謝罪に追い込まれたが、騒ぎはなおも収まっていない。


 きっかけは英大衆紙サンが7日夜に報じた動画だった。それによると、ズマ選手が自宅のキッチンで飼い猫をサッカーボールのように蹴ったり、平手で強くたたいたりする様子が動画に収められている。兄弟が撮影したものだという。
 これを受け、ウェストハムは「全面的に非難する。内部でこの問題に対処するが、動物に対する虐待行為を容認しないことを明確にしたい」との声明を発出。ズマ選手も「言い訳の余地はなく、心から反省している」と謝罪した。
 ただ、ズマ選手がこれまで動物保護活動などを行う慈善団体の大使を務めていたこともあり、騒ぎは収まっていない。英動物虐待防止協会には大量の通報が寄せられているほか、イングランドプロサッカー選手協会のモランゴ会長も「受け入れがたい」と批判した。
 英サッカー界では若者たちの手本となるべき選手の問題行動が相次いでいる。先月末にはマンチェスター・ユナイテッド所属のメイソン・グリーンウッド選手が交際女性に対する性的暴行などの容疑で逮捕された。