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毎日新聞 2022/2/9 21:23(最終更新 2/9 21:24) 407文字




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住民らが稼働停止を求めている太陽光発電所=茨城県古河市下大野で2022年2月4日午前11時54分、安味伸一撮影

 茨城県古河市下大野の住民が、同地域の太陽光発電所の稼働中止を事業者に勧告するよう市に求めた意見書を巡り、市職員が署名者を戸別訪問して理由を尋ねるなどしていたことが9日、分かった。市は「本人の署名か確認するためで、圧力をかける意図はなかった」と説明している。

 市や住民らによると、太陽光発電所は2020年秋に稼働を開始。一方で住民側は、事業者が着工前に住民に周知するよう定めた市条例を挙げて、「説明は一部住民に対してのみで、条例に違反している」と主張。21年4月に47人分の署名とともに、稼働中止の勧告を求める意見書を市に提出した。



 市によると同年5〜6月、市職員が訪問や電話で35人に接触したという。大山昌利市民部長は「意見書と署名用紙が別の紙だったので確認を指示した。(署名理由を尋ねたのは)中身を理解していたかという意味だが、不要だったかもしれない」と釈明。住民側の男性は「侮辱的だ」と反発した。【安味伸一】