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毎日新聞 2022/2/10 19:51(最終更新 2/10 19:51) 326文字




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東京電力福島第1原発1号機の原子炉直下で確認された燃料デブリとみられる堆積物=2022年2月9日(東電提供)

 東京電力は10日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の内部調査で、事故前に核燃料があった原子炉圧力容器の直下付近の水中に、塊状の堆積(たいせき)物があるのを確認したと発表した。東電の担当者は「原子炉の真下にあるため、燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の可能性は否定できない」と説明している。

 東電は8日から水中にロボットを入れて調べており、原子炉の直下付近を撮影したところ、黒っぽい塊状の堆積物が写っていた。事故前、圧力容器の中には核燃料が納められていた。2017年3月の前回の内部調査で、格納容器の底部に砂状の堆積物を確認していたが、燃料デブリと判断できていなかった。

 今後は、本格的な調査用のロボットを投入し、燃料デブリの検知を行う予定だ。【岡田英】