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2022年02月11日06時44分




 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は10日、原発6基を国内で新設すると発表した。2028年に着工し、35年の稼働開始を目指す。マクロン氏は演説で、原発と再生可能エネルギーの組み合わせは「環境面でも経済面でも最適の選択だ」と強調した。


 建設するのは欧州加圧水型炉(EPR)の改良型「EPR2」。計画通りに進めば、フランスでの原発の着工は、北西部フラマンビルで07年に建設がスタートして以来約20年ぶりとなる。また、計画している6基とは別に、8基を新設する可能性を探るための調査も行う。再エネの発電量は30年までに倍増を目指す。
 演説でマクロン氏は、国内で電力需要の増大が見込まれているとして、「可能であれば全ての原子炉の稼働(期間)を延長させる」と表明。規制当局に対し、現行50年と定めている原発の耐用年数を延ばす方向で検討するよう要請したと語った。