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毎日新聞 2022/2/13 07:26(最終更新 2/13 08:15) 485文字




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パリ

 フランス・パリ中心部で12日、政府の新型コロナウイルス対策の規制に抗議する車列がシャンゼリゼ通りなど目抜き通りを占拠し、警官隊が催涙ガスを使って排除する騒ぎとなった。カナダのトラック運転手らによるコロナ規制への抗議デモが欧州にも飛び火した形だ。

 カナダのデモに触発された規制反対論者らが「自由の隊列」と名乗り、キャンピングカーなどに乗って9日ごろ国内各地を出発し、パリを目指した。飲食店でのワクチン接種証明書の提示義務反対などを訴えている。



 デモ隊には、2018年の反マクロン政権運動「黄色いベスト」の参加者が多く加わっているとみられる。4月に大統領選(第1回投票)を控えるマクロン大統領は仏地方紙ウエスト・フランスで、市民の「パンデミック疲れ」について「理解するし、(抗議の声を)尊重もする。だが冷静な対応をしてほしい」と呼び掛けた。

 12日は警察当局がパリ中心部への進入を取り締まる中、一部の車列が凱旋(がいせん)門周辺に到達し、通りを占拠した。警察は催涙ガスなどを用いて車列やデモ隊を排除し、ダルマナン内相の発表によると、50人以上が検挙された。【パリ久野華代】