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2022-02-13 04:15

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ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「他人の言葉」は効果がない
みなさんは、心が落ち着かなくなるときはありますかね。

僕は、そういう体験がほとんどなくなってしまったのですが、大事な商談があるとか、人前で話すとか、緊張で心が落ち着かないときがあると思います。

そういうときって、要するに「失敗するのが怖い」という状態だと思います。

そういう人に向かって「大丈夫だよ」とか「気にするなよ」と言ったって、たぶん受け入れられないでしょう。だってそれは、他人の言葉なので、他人事だからです。

なので、もっと本質的に自分を落ち着かせる方法があると思うので、それについて語りましょう。

「失敗した話」は面白い
まず、考えてみたほうがいいのは、緊張する場面の翌日とか、週末とか、翌月の自分です。

まあ、たぶん無事に生きていると思います。

次に、友達や恋人とプライベートで会っている場面を想像します。

「実はこのあいだ、大事な商談があったんだけど……」
「先週、100人の前でしゃべったんだけど……」

と、緊張したことを話すと思います。そのときに、うまくいった話と、失敗した話だと、どっちのほうが相手は食いつくと思いますか?

僕なら断然、「失敗した話」なんですよね。

だって、そのほうが面白いから。

本当のあなたは「プライベートの自分」
テレビでお笑い芸人とか人気タレントが、よく自分のトークをしていますが、まあ、ほぼ「失敗した話」のほうがウケています。

自分の失態とか、勘違いしていたこととか、残念な様子についての話に、熱がこもればこもるほど、面白くなります。

逆に、俳優とかアイドルが「成功した話」って、ファンにとっては嬉しいエピソードでも、そうじゃない人にとっては何の印象も残らないんですよね。

ということで、本当のあなたは、「緊張する場面にいるあなた」ではなく「友達や恋人といるときのあなた」です。

後者の時間のほうが、人生にとって断然、重要です。

そこで失敗エピソードを面白く話せることのほうが、はるかに楽しくて意味があります。

そこまで考えながら、自分の中で想像してみてください。まあ、そうはいっても、緊張はほぐれないので、汗をかいたり手足が震える姿でやり切りましょう。終わってしまえば、最高の時間が待っていますから。
ひろゆき