https://www.sankei.com/article/20220213-MAJKI6E63FNOPA57HN7VHVBSKE/
2022/2/13 11:30


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林芳正外相、韓国の鄭義溶外相(聯合=共同)

日米韓外相会談に出席するため米ハワイを訪問中の林芳正外相は12日午後(日本時間13日午前)、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と2国間の会談を行い、日本政府による「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録推薦を韓国政府が「強制労働」があったなどと批判していることについて「韓国側の独自の主張は受け入れられず、遺憾である」と抗議した。日本外務省が発表した。

林氏はまた、「佐渡島の金山の文化遺産としてのすばらしい価値がユネスコ(国連教育科学文化機関)において評価されるよう、冷静かつ丁寧な議論を行っていく」と説明。その上で「韓国側とも誠実に議論を行っていく」と伝えた。

さらに、いわゆる徴用工訴訟や慰安婦訴訟問題について「韓国国内の動きにより日韓関係は引き続き非常に厳しい状況にある」と指摘。事態打開に向けて「韓国側が責任をもって対応する必要がある」と求めた。

一方、両外相は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応について「日韓、日米韓協力が重要」との認識で一致。日韓関係を健全な関係とするため、外交当局間の意思疎通を加速させることも申し合わせた。

昨年11月の林氏の外相就任後、日韓外相による対面での正式な会談は今回が初めてとなった。