https://www.sankei.com/article/20220214-HDMFV6RN35KVREM4AYWUYGJL7I/
2022/2/14 21:42


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1月14日、北京で記者会見する中国外務省の汪文斌副報道局長(共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は14日の記者会見で、日米韓3カ国の外相会合が北朝鮮による相次ぐミサイル発射を非難したことについて、「関係国が朝鮮半島の平和、安定の大局に着目し、北朝鮮側の理にかなった懸念を重く見ることを希望する」と述べた。中国は北朝鮮に対する圧力強化の動きを牽制しており、汪氏は日米韓に「対話と協議の再開のため適切に努力し、対立を激化させないよう臨む」と注文を付けた。

汪氏はまた、バイデン米政権が発表した「インド太平洋戦略」に対し、「冷戦思考を復活させる戦略に新たな意味や将来性は全くなく、アジア太平洋地域に分裂と同様をもたらすだけだ」と反発した。米国が対中抑止を念頭に進める地域連携の枠組み作りを、中国は強く警戒している。

汪氏は「中国の脅威を口実にするインド太平洋戦略は了見が汚い」と非難。「地域の繁栄促進を公言しつつ、実際には国々の対立や対抗を引き起こしている」と主張した。その上で「長年にわたり形成してきた東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした地域協力の枠組みに衝撃を与える」と批判した。