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毎日新聞 2022/2/15 10:05(最終更新 2/15 10:05) 551文字




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木下富美子氏

 2021年7月の東京都議選期間中などに無免許運転を繰り返したとして、道路交通法違反(無免許運転)に問われた元都議の木下富美子被告(55)に対し、東京地裁(平出喜一裁判官)は15日、懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)の判決を言い渡した。

 起訴状などによると、木下被告は運転免許停止期間中の21年5月29日〜7月2日、街頭演説や都議会議事堂などに向かうために、東京都新宿区と板橋区で無免許運転を計7回したとされる。起訴内容を認めていた。



 検察側は、木下被告が起訴内容より前の17年〜21年4月に一時停止違反などの交通違反で12回検挙されていたことなどから「交通法規を順守する意識が欠落している」と批判。木下被告は被告人質問で、選挙運動などのために運転する必要があったとし「選挙が近づく中でプレッシャーを感じ、まともな判断ができなかった。心より申し訳ない」と謝罪した。弁護側は寛大な判決を求めていた。

 木下被告は21年7月の都議選で再選されたが、投開票日2日前の7月2日に無免許で人身事故を起こしていたことが当選翌日に発覚。その後、体調不良を理由に本会議や所属委員会を欠席し、都議会は議員辞職勧告を全会一致で2度議決した。東京地検が11月19日に在宅起訴し、その3日後に議員辞職した。【遠藤浩二】