https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021500974
2022年02月15日19時23分




 【モスクワ、ベルリン時事】ロシア国防省報道官は15日、西部と南部の軍管区の軍部隊の一部が演習を終え、撤収を同日開始すると発表した。ウクライナとの国境付近に集結していた軍部隊の一部とみられる。部隊撤収は緊張緩和につながる可能性があるが、事態はなお予断を許さない。


 撤収する部隊の規模など詳細は不明。ロシアはウクライナとの国境付近に10万人規模の軍部隊を集結させ、緊張が高まっている。ロシアはウクライナ侵攻の意図を否定しているが、米欧諸国は侵攻への警戒を強めている。
 ロシア国防省報道官は「任務を終えた南部軍管区と西部軍管区の部隊は、既に鉄道や車両への積み込みを開始しており、きょうから駐屯地への移動が始まる」と説明した。ロシア国営テレビも撤収の様子を放映した。
 一方、ロシアのプーチン大統領とドイツのショルツ首相は15日、モスクワで会談し、ウクライナ情勢を協議する。独ロ両国とも、相手側への圧力を強めると同時に対話を求めるシグナルも送り、ぎりぎりの妥協点を探っている。