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2022年02月16日12時03分



カミラ・ワリエワ選手(ROC)からなぜ薬物が検出されたのか、CAS(スポーツ仲裁裁判所)の聞き取りにワリエワ側が行った説明の内容が明らかになった。「モーニングショー」の司会・羽鳥慎一は「こういった情報が出てきています」と伝えた。

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ワリエワ問題の余波はなお



過去にも同種弁明
羽鳥「ワリエワ側は、祖父の心臓病の薬を誤って摂取してしまったと主張しています。また、ロシアの『プラウダ』紙によると、クリスマスに祖父と同じワイングラスで飲んだことで薬が混入したと、母親は話しているということです。ワリエワ選手がワイングラスで何を飲んだかは報道ではわかっていません」

にわかには信じがたい弁明に、長嶋一茂(スポーツキャスター)もあきれ顔だった。「どう考えたってあり得ない話ですよ。でも、お家の中のことだから、誰も実証できない。どこかの組織ぐるみの大人たちが、これでいきましょうと、すごく精巧な作戦というか、馬鹿げているんだけど、これで通しちゃえというのを感じます。いよいよ、ワリエワ選手が被害者であり、犠牲者である気がします」(長嶋)

実は、同じような弁解が過去にあったのだという。日本アンチドーピング規律パネル委員長の早川吉尚氏が説明した。「2006年に、同じグラスを使って陽性になったという言い分が認められたことがあったんです。それ以降、同じような主張をする方が多くなりました。でも、尿から検出されるには、それなりの量を服用しているからで、グラスにかけらが入ったくらいで陽性になるとは思えません」

ただ、誤飲という主張が通れば、ワリエワのコーチらはおおいに助かる。世界反ドーピング機構(WADA)のウィルド・バンカ会長は「医師やコーチらサポートスタッフが未成年者に薬物を提供した場合、生涯資格停止、個人的には刑務所に入れられるべきだと思う」と厳しい。WADAはコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏やチームドクターを調査するという。

きのう15日(2022年2月)のショートプログラムで首位となったワリエワは、あす午後からフリーに出場する。圧倒的強さで優勝が濃厚だが、金メダルは授与されない可能性もある。

(カズキ)