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毎日新聞 2022/2/17 09:21(最終更新 2/17 09:21) 858文字




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雑賀正光・前河内町長

 理事長を務める社会福祉法人から2500万円を横領したとして、茨城県警と警視庁の合同捜査本部は16日、茨城県河内町の前町長、雑賀(さいが)正光容疑者(66)=同町長竿=を業務上横領容疑で逮捕した。容疑を認めているという。

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社会福祉法人河内厚生会が入る建物=茨城県河内町で、森永亨撮影

 逮捕容疑は2020年7月9日、同町生板の社会福祉法人「河内厚生会」の預金2500万円を、知人が代表取締役を務める会社名義の口座に振り込み送金し、横領したとしている。県警捜査2課によると、送金先の会社は再生可能エネルギー発電事業を手がけており、河内厚生会との間に正規の取引はなかった。



 雑賀容疑者は理事長として河内厚生会の資産を管理する立場にあり、自ら県内の金融機関窓口を訪れ送金手続きをしていたという。捜査本部が、余罪や横領した現金の使途についても調べる。

 雑賀容疑者は町議を経て、13年5月に町長に初当選。事件当時は2期目の在任中で、21年5月に任期満了で退任していた。【森永亨、長屋美乃里】