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2022年02月18日13時15分

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報道陣に公開されたJR東日本の水素ハイブリッド試験車両「HYBARI(ひばり)」=18日午前、川崎市中原区




 JR東日本は18日、水素を燃料とする電池と蓄電池のハイブリッド方式で走る国内初の試験車両「HYBARI(ひばり)」を報道陣に公開した。3月下旬から南武線(川崎―登戸)などで走行試験を始め、2030年の実用化を目指す。開発費は約40億円。


 トヨタ自動車が開発した燃料電池装置を搭載し、水素と酸素の化学反応で電力が生み出される。装置が稼働する様子も公開され、車両の下部からは反応でできた水が排出された。
 外観は水を模した青系の色で、座席は山並みをイメージしたデザイン。2両編成で1回の水素補充で最大約140キロ走行できる。
 JR東日本は二酸化炭素の排出を50年度に実質ゼロにする目標を掲げている。研究開発センターの大泉正一所長は「既存のディーゼル車からの置き換えを考えている。試験では、ランニングコストを含めどういう路線にふさわしいか見極めたい」と語った。