https://www.sankei.com/article/20220219-B3V63HJXGZNKHGKQRGWWVYECWM/
2022/2/19 08:00


https://www.sankei.com/resizer/NhbsLan4_GEO-Ng12gEJ23GSc5Y=/1200x0/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/JRXHXZRDSZKTTHXDG2CCA6QL6U.jpg
50年前に連合赤軍のメンバーが籠城した「あさま山荘」=12日、長野県軽井沢町(小型無人機から)

あさま山荘事件は思わぬ副産物も生んだ。長期化した籠城の中で、日清食品のカップ麺「カップヌードル」が一躍知名度を高めたのだ。

同社ホームページによると、カップヌードルは昭和46年9月に販売が開始。世界初のカップ麺という画期的な商品だったが、一般的な袋麺が1食25円程度だったのに対して100円と高価で、当初の売れ行きは鈍かった。そんな中、雪の山中でカップヌードルを食べる機動隊員の姿が繰り返しテレビ中継で放送されると人気を呼んだ。

機動隊員がカップヌードルを食べていたのは、用意された弁当が氷点下の気温ですぐに凍ってしまうためだった。

当時、長野県警機動隊員だった箱山好猷(よしのり)さん(87)は「用意されたおにぎりとたくわんは寒さでカチカチになる。カップ麺を初めて食べたのはあさま山荘の現場だった」と振り返る。

事件から50年。「カップヌードル」ブランドの商品は累計販売数500億食を超えるロングセラーに育った。