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毎日新聞 2022/2/20 08:00(最終更新 2/20 08:00) 有料記事 1539文字




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立憲民主党の小沢一郎氏=2021年12月21日、宮本明登撮影

 党勢が低迷する立憲民主党で、泉健太代表と小沢一郎氏の不協和音が表面化した。2021年11月の党代表選で泉氏を支援した小沢氏に、泉氏が見返りを用意しなかったためだ。かつて「剛腕」と恐れられた小沢氏は利用されただけなのか。

代表選での「確約」
 党代表選で小沢氏はいち早く泉氏の支援に回り、泉代表誕生に貢献した。旧国民民主党出身で旧立憲への浸透に苦慮していた泉氏に対し、小沢氏は他陣営の切り崩しに力を注いだ。その際、小沢氏は見返りを求めていた。

 複数の関係者によると、小沢氏が支援の条件と提示したのが、総合選挙対策本部の代表代行など幹部ポストでの処遇だった。「自分についてきた議員たちに冷や飯を食わせるわけにはいかない」とも漏らしたという。

 総合選対本部は選挙全体の方針を決める選挙の司令塔。本部長に代表、事務総長に幹事長、事務局長には選対委員長が就任する。小沢氏が代表代行にこだわったのは、夏の参院選に向け選挙対策の実権を握る狙いがあったとみられる。

 当初、泉氏も小沢氏の起用を前向きに検討した。ところがこれに党執行部メンバーや、首相経験者ら重鎮らから異論が続出した。小沢氏の起用が難しいとみた泉氏は、判断を保留し続けた。

「約束破った」小沢氏、面会を拒否
 22年1月末、泉氏は小沢氏に面会を求めた。状況を…

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