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2022/2/20 09:00


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秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さま=17日、東京都新宿区の京王プラザホテル

『週刊朝日』は、今週(2・25増大号)が創刊100周年記念号。

表紙から並んだ過去の表紙を見ているだけで、その時代が思い出されて懐かしい。

そして、今の毎号のように、ジャニーズ系アイドルが登場する表紙が、いかにつまらないかよくわかる。

巻頭特集「週刊朝日と私とその時代」のなかで篠山紀信さん(昭和53年から平成9年まで表紙を撮影)がこう書いている。

〈(表紙には)「こんなの初めて見た!」という驚きがないといけないんです〉

〈写真は時代の映し鏡で、週刊誌も時代を映した媒体です。常に新しいものを生み出さないといけない。表現とは実験性を受け手に突きつけないといけない〉

今の編集部の覚悟が問われているのではないか。

『週刊文春』(2月24日号)、『週刊新潮』(2月24日梅見月増大号)、両誌とも、トップが秋篠宮家関連。

「『悠仁さまに競争を』秋篠宮『お受験迷走』」(『文春』)

「『悠仁さま』入選作文に指摘された悲しき『盗用』疑惑′沛リ」(『新潮』)

たしかに昨年「子どもノンフィクション文学賞」で佳作に選ばれたという作品は過去の刊行物と似た部分がある。筑波大付属高校受験も異例といえば異例。

しかし、何のためにそんなことまであげつらうのかがわからない。

『新潮』で小田部雄次静岡福祉大名誉教授はこう忠告している。

〈現在の悠仁さまにとっては、将来の天皇としてのご自覚を身に付けられることこそ大事(中略)将来の即位に向けたご覚悟といった、帝王学を修めることに注力なさるべきです〉

『文春』も『新潮』も緊迫のウクライナは特集ナシ。こういう時手が出るのは、『ニューズウィーク日本版』(2・22)だ。しかし、「ゼレンスキー大統領の深き悩み」は、物足りない。

同誌、今週は表紙から羽生結弦(ゆづる)選手一色。インタビュー、写真でたどる「挑戦し続けた14年、氷上の軌跡」など18ページ。ファンにとってはたまらぬ一冊だろう。

(月刊『Hanada』編集長)