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2022/2/20 09:28


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訓練で射撃の態勢を学ぶ民間人の参加者=19日、キエフ近郊(佐藤貴生撮影)

ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まるなか、首都キエフの南約50キロの町オブヒフで19日、国土防衛に協力したいという一般住民の軍事訓練が行われた。冷たい風が吹いて零度近くまで気温が下がるなか、午前10時前に始まった訓練には女性を含む約50人が参加した。

この日は、プーチン露大統領がキエフを含むウクライナ侵攻を「決断した」との見方をバイデン米大統領が示したばかり。参加者はみな真剣な表情で教官の指示に耳を傾け、渡された自動小銃を手に射撃の態勢や銃の組み立て方などを学んでいた。

取材に来ていた地元テレビ局の記者、イローナさん(34)は「何も起きないことを願っている。バイデン氏は、自分なりの戦略があって発言しているのでは」と話した。

ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合し、同国東部の親露派武装勢力が同地域の実効支配に乗り出した2014年を機に、ウクライナでは民間人の自主的な国防組織が全土で拡大した。教官と参加者はほぼ全員が民間人であるため、訓練は週末に行われている。(キエフ 佐藤貴生)