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毎日新聞 2022/2/20 16:59(最終更新 2/20 16:59) 480文字




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ウクラニア東部で迫撃砲弾が当たった建物で砲撃の方向を示すウクライナ軍の兵士=2022年2月19日、AP

 ロシアが支援する親露派武装勢力とウクライナ軍の紛争が続くウクライナ東部では、20日までに銃撃や砲撃などが相次ぎ、停戦合意違反が急増した。情勢の緊迫化を受け、多数の住民がロシア側へ避難している。

 ロイター通信によると、ウクライナ東部のドネツク州では19日夜と20日早朝、複数回の爆発音が響いた。ウクライナ軍は19日、親露派武装勢力の爆撃によって兵士2人が死亡し、4人が負傷したと発表。また、同日に停戦合意に違反する行為が70回あったと主張した。一方、タス通信によると、親露派の「ドネツク人民共和国」も49回の爆撃を受けたと表明した。



 全欧安保協力機構(OSCE)は19日、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で1566回の停戦合意違反を記録したと発表した。18日に発表した870回▽17日の591回▽16日の153回――を大幅に上回った。

 親露派勢力は「ウクライナ軍による侵攻の恐れ」があるとして、住民に対してロシアに避難するよう呼びかけている。ロイター通信によると、親露派勢力は70万人を避難させる予定で、既に1万人がロシアに到着したという。【川上珠実】