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毎日新聞 2022/2/20 18:39(最終更新 2/20 18:39) 546文字




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イタリア・コルティナダンペッツォのアルペンスキーコース=2022年1月21日撮影、AP

 次回2026年冬季五輪はイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで開催される。同国では1956年のコルティナダンペッツォ、06年のトリノに続き20年ぶり3度目の冬季大会開催で、夏季も含めると4度目の五輪となる。

 最大の特徴は、既存の施設を有効活用することによる分散開催だ。新設されるのは、ミラノのアイスホッケー会場のみで、9割以上を既存または仮設の施設でまかなう。「今あるものを大切にする」ことで、五輪の持続可能性を発信する狙いもある。



 競技はミラノ、コルティナダンペッツォだけではなく、バルテリーナやバルディフィエメでも実施され、4会場群に分かれた広域開催となる。コスト削減を目的とした複数都市による共催を国際オリンピック委員会が容認する背景には、五輪招致熱の冷え込みも指摘される。各会場群間のスムーズな輸送の確保は、大会成功の鍵を握る。

 イタリア国民の26年冬季五輪への関心は高く、開催支持率は8割を超えているという。記者会見した大会組織委員会のマラゴ会長は「人口や歴史が全然違う二つの開催都市が入っていることは非常にユニークなことだ。エリアが広がり、チャンスもある。この2都市が今までと全く違う形で大会を開催しようとしており、これは新しい歴史の一ページを飾る」と強調した。【角田直哉】