堀越理菜2022年2月21日 12時00分

 「彼女の決意は固い」。慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長(55)は、一人退院した女性の姿を見て、こんな思いを強くしていた。病院で出産し、退院するまで内密出産の意思が変わらなかった女性は、今回が初めてだった。

 胎動を感じる日々を経て、おなかをいためて産んだ赤ちゃんと別れるつらさは、産婦人科医として容易に想像がつく。それでも、赤ちゃんを残して病院を去った女性の決意は揺らがないと思った。

 「内密出産の第1例になる可能性が高い」。覚悟を固める一方で、入院中に赤ちゃんに示していた愛情の強さを考慮すれば、翻意する可能性もゼロではない。二つの可能性を胸に描きつつ、1月4日の記者会見で1カ月をめどに最終的な意思確認をするとの意向を示した。
退院して1カ月を過ぎれば翻意はないとの経験則と、それ以上、結論を出さないまま赤ちゃんが無戸籍の状態でいるのは望ましくないとの考えがあった。
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朝日新聞デジタル
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